壁や天井の仕上がりが「きれい」と感じるか、「なんとなく雑だな」と感じるか——その違いは、**塗装やクロスの下にある“下地”**にあります。特に重要なのが、内装パテの処理です。 私たち塗装屋が最も大切にしている工程のひとつが、この内装パテの仕上げです。ただパテを塗って削るだけでは、本当の意味で美しい仕上がりは実現できません。**機械では分からない、微細な凹凸や段差を、職人の“手のひら”で感じ取りながら、何度も丁寧に整えていく。**それが私たちのやり方です。 パテを塗った直後の状態は、一見なめらかに見えても、光の当たり方や角度によっては、わずかな段差がはっきりと見えてしまうことがあります。特に最近では、ダウンライトや間接照明など、照明の位置によって壁面の粗が目立ちやすくなっているため、下地処理の精度がこれまで以上に重要になっています。 私たちはパテ処理の仕上げ段階で、**目だけでなく“手”で確認する作業を必ず行います。**職人の手は、見た目では気づけない微細な歪みを感じ取ることができます。仕上げの前に手の感触で不自然な段差や凹凸を見つけ、必要があれば再度パテを打ち直す。それを繰り返すことで、壁や天井は初めて「塗るにふさわしい下地」となります。 手間も時間もかかる作業ですが、この工程を疎かにしてしまえば、どんなに高価な塗料やクロスを使っても、その美しさは長持ちしません。施工直後はきれいに見えても、数ヶ月後には継ぎ目が浮いてきたり、ひび割れが出たりすることもあります。 私たちの仕事は、仕上がってからが本当の勝負です。 表面に現れない部分こそ丁寧に。 見えないところで手を抜かない。 だからこそ、「仕上がりに違いが出る」と多くのお客様からご好評をいただいています。 |
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